福島県の港町の「復興」と「新規就農」の現状を学べるオンラインセミナー

福島県浪江町

オンライン


終了しました



2021年9月24(金)開催 参加無料

※内容の一部変更のお知らせ
新型コロナ感染拡大の影響により、25日(土)に予定していた内容が開催中止となりました。
これに伴い、舞台ファーム株式会社志子田氏とアイリスオーヤマ株式会社大山会長の出演が見送りとなります。
24日(金)は13時より、「新規就農実践講座」と「復興浪江学」を開催しますのでぜひお気軽にご参加ください。




東京農業大学・浪江町復興支援事業
福島県浪江町(なみえまち)農業×復興Webセミナーvol.1

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・浪江町の農業復興・まちづくりについて学べる
・就農支援制度について自治体からの説明を聞ける

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オンラインセミナーは今回を含めて全3回。

参加して頂いた方は、10月・11月に開催予定の「農業体験ツアー」に先行してお申込み頂けます。

※現地体験ツアーは参加費無料。交通費は東京都内バス出発地点〜現地までは無料となります。宿泊費と飲食費は自費でのご負担となります。(学生は宿泊費の補助あり)
※応募者多数の場合は選考とさせて頂きます。




⬛️ 開催概要
東日本大震災から10年を経過し、福島県沿岸部においては、基幹産業である農業の再開が一歩一歩進んできています。東京農業大学は2019年1月に浪江町と農業に関する包括連携協定を締結し、「農業の担い手育成」に向けた新規就農、六次産業化、スマート農業の課題に対して、浪江町、㈱ 舞台ファームと連携した活動を行っています。
今年度からは人材育成基盤構築事業として、インターンシップや新規就農実践講座を中心とする取り組みを実施いたします。

今回は、現地の農業者の協力のもと、第1回「復興浪江学」および「新規就農実践講座」を開催します。

⬛️ 日程 
2021年9月24日(金)

⬛️ 応募条件
浪江町の新規就農や復興まちづくりに興味がある方
※応募多数の場合は選考とさせて頂きます。

⬛️ スケジュール

9/24(金)
13:00 開会
    新規就農実践講座①新規就農の動向と求められる人材像(東京農大:黒瀧秀久)50分
    新規就農実践講座②浪江町農業の概要と就農支援制度(浪江町役場)40分 

15:00 休憩(10分)

15:10 復興浪江学「玄米の機能性について」(東京農大:山本祐司)50分
16:00 質疑応答
16:20 閉会(挨拶)


※中止
9/25(土)
午前 稲刈り体験(福島舞台ファーム株式会社)
午後 復興浪江学(アイリスオーヤマ株式会社 大山会長)


⬛️ 講師のご紹介






この機会に、全国どこからでもお気軽にご参加ください!










■ 福島県浪江町のご紹介


今回ご協力して頂いた、浪江町で農業や復興に携わる方々をご紹介します。












▼インタビューダイジェスト動画


▼もっと聞きたい!方はこちらの全編(約18分)も。






■ 浪江町を知っていますか?


「浪江」という町をご存知でしょうか。

東日本大震災、津波、福島第一原発事故、震災復興……。


ご存知の方の多くは、このような文言がセットで思い浮かぶのではないかと思います。
それらは間違いなくこの町の一面であり、またあくまで一面でしかありません。


今回はこの浪江町を舞台に農業体験事業を実施します。きっと、忘れられない場所になるでしょう。



(請戸漁港方面)


福島県双葉郡浪江町は、福島県の浜通り(太平洋沿岸)にある人口16,000人ほどの町で、町内の請戸漁港は福島県内で最も東に位置します。

自然の恵みに囲まれ、「常磐もの」「請戸もの」と呼ばれる海産物は名高く、農業では長年にわたってテレビ局のロケ企画が行われたことも有名です。




2011年、東日本大震災とそれに伴う原発事故は、この町の日常を完膚なきまでに破壊しました。
2017年までの約6年にわたる全町避難により、震災以前2万人を超えていた人口は16,000人台まで減少。
現在、実際に町内に居住する方は1,600人ほどです。

現在も町内の8割ほどは帰還困難地域に指定され、家に帰れない状況が継続しています。
また、震災から10年を経た今、仮に帰れるようになったとしても「戻らない」という選択をする住民も多いと見込まれ、令和2年度に行われた意向調査では半数以上の避難住民が「今後も戻らない」と回答しています。



このような状況で現地取材に赴き、正直なところ不安も感じていました。

放射能についての様々な憶測やデマも頭に浮かびます。

常磐道の路肩に設置された線量計の数値も目に入ります。

風評被害も続く中、現地農家の方はモチベーションを保てているのだろうか。参加者は集まるだろうか。色々なことを考えました。

   

   

(取材協力農家の皆様)


これらの不安を一掃してくれたのは、やはり現地農家の皆さんでした。

取材を始めると「モチベーションを保てているか」なんていう大変失礼な考えは即座に霧消します。



動画をご覧いただければ伝わるかと思いますが、とにかくエネルギーが凄い!



よくよく考えればそれも当然で、彼らはこの困難な状況下でも浪江町で暮らすと決めた1,600人の一員なわけです。


あるいは遠く福島市に居住しながら、片道70kmの道のりを通ってくるという方もいらっしゃいました。


被災し、日常を破壊され、絶望的な状況を体験し、その上で浪江町で暮らすことを決めた方々です。


全町避難解除後に他市町村から移住し、浪江町で新たに農業を始めた方もいらっしゃいます。


古い表現で言えば、肝が据わっている。この言葉を初めて実感したように思いました。





市街の賑わいも取り戻しつつあります。

昼食を食べた「道の駅なみえ」は今年3月にグランドオープンしたばかりの新名所です。


時間帯もあってかほぼ満車で、館内も活気に溢れていました。





夕食には地元の鮮魚をいただきましたが、これが驚愕の美味しさです。「請戸もの」の名はダテではありません。

写真を取り忘れたことが痛恨でした。仕事を忘れるほどの美味しさということで……。


役場の皆さんによると、浪江町はかつて周辺一帯で一番飲食店が豊富だったとか。そんな光景が戻ってくる日も遠くないかもしれません。



(道の駅なみえ Sakekuraゆい 季節の発酵ランチプレート)




取材の中で、どの農家さんも口を揃えて仰っていたことがあります。




 「今の浪江なら何でもできる」。




何もかもが一からのスタートになるため、新しいことを始めるには打って付け。


行政の支援も手厚い。


9割の町民が戻っていない現状、コミュニティの形成も再スタート。


実際、お話を伺った中には他地域から移住し新規就農されたという方もいらっしゃいました。


特に新規就農をご検討の方には、大変心強い環境だと思います。
今回の農業体験や講義を通し、生の浪江町をご覧ください。





(浪江町復興のシンボル:道の駅なみえ)



新型コロナウィルス感染症がなかなか終息を見せず、都市部では再び感染者が増加するという状況になってしまいました。
今回の体験内容についても、大変遺憾ながら初回はリモート開催とさせていただきます。



現地の熱量の1%でも伝えられるよう努力いたしますので、ぜひお気軽にご参加くださいませ。



また、10月・11月を目途に現地開催の農業体験を実施する予定で調整しております。

なお前年度と異なり、本年度は「交通費・体験参加費」のみ無料となります。

従来からの飲食費に加え、現地宿泊費は有料となりますのでご注意ください。



こちらの現地体験へのご参加をご検討されている方は、今回のリモート講義に是非ご参加ください。
リモートではありますが、現地の実情もある程度ご確認いただけるかと思います。


オンラインイベントvol.1のお申込みはこちらよりどうぞ。
※オンライン開催により、ご本人確認は省略と致します。